[新装版]真田三代記
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2024-07-14 09:54:29
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文档简介:
[新装版]真田三代記
土橋治重
はじめに
この『真田三代記』は、赤穂浪士の
ふく
復
しゆう
讎 事件のあった元禄時代から、しばらくしたあとに書
かれたものと推測される。作者はわからない。
これは真田三代、つまり昌幸、幸村、大助が華々しく活躍する当時の歴史小説でもあった。こ
のころの一般の人びとは幕府支配のもとで階級によって差別され、言論の自由などまったくな
かったので、権力者に対する国民的英雄の出現を望んだ。
だが、現実にはなかなか現れないので、その待望の気持ちが、かつて徳川家康に対抗した真田
三代を国民的英雄に仕立てあげたということができる。
したがって、この『真田三代記』は、民衆の夢でもあるので、たびたび家康をひどいめにあわ
せる仕組みになっている。それらのくだりになると、民衆はやんやと拍手をおくったに違いな
かった。
また全体をとおして、いうまでもなく反徳川的であるために、この本は幕府時代には陽の目を
見ることなく、写本として写し継がれたものであった。
合戦の構成は、この本の中心をなしているので、さまざまな工夫がこらしてあって、じつに面
白く、そのほかの場面もいろいろ趣向をこらして描かれている。が、こうもありたい、ああもし
たい、という民衆の希望、あるいは夢が、成立の大きな条件になっているところから、今の歴史
からみておかしいところ、オーバーなところ、そして壮大なフィクションなどがあるが、これは
しかし、許容しなければならないことだと思うのである。
また、この原本『真田三代記』にとって興味あるのは、この本が明治末から大正時代にかけて
広く読まれた「立川文庫」“真田編”のネタ本になったということである。
架空の猿飛佐助を除いてほとんど『真田三代記』に名前がでてきたり、それらしく活躍したり
する人物であるが「立川文庫」では幸村をはじめ、これらの人びとが、その場を得て思う存分に
活躍するスーパーマン的な存在になっている。
本書は明治三十一年博文館発行の『校訂真田三代記』によって抄・意訳したものである。
なお、各章および、各項目名は、内容の流れによって訳者が新しく付した。
また、各章のおわりに補注をつけたが、これは各章を読まれたあとの参考に、歴史的事実、あ
るいはこぼれ話などを記したものである。
[新装版] 真田三代記 目次
はじめに
第一章 信玄、勘介、昌幸、幸村、真田一統
武略、謀略にすぐれた幸隆
山本勘介と幸隆
上田原の合戦
昌幸初陣
父に似た武略 ──三増峠の合戦──
昌幸、真田の当主となる
運命のいたずら
幸村登場、翻る六文銭の旗
第二章......
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